普段、英語を話す時に、ニュアンスが違うことで相手に誤解を招いたり、場合によってはトラブルが起きたりすることがあります。
今回は、日本人が使いがちな、「気をつけるべき英語フレーズ」をまとめてみました。トラブルを回避するためにもその英語の本当のニュアンスを理解しておきましょう。
普段英会話講師として、外国人と働くことが多い私の失敗談も織り交ぜて紹介いたします!
ネイティブが失礼に感じる英語表現
I don’t know(知らん)
何かわからないことがあると、このフレーズをよく使う方も多いと思います。
I don’t know. は「わかりません」と伝えたいときに使用すると中学で習った方も多いかと思います。
しかし、実際はもう少し冷たい言い方なので、ネイティブからしてみれば
「知るか、知らん」
と言われている感覚にもなるそうです。
おすすめは I don’t know. を使う場合は、前にI’m afraid をつけて、
” I’m afraid I don’t know.”(すみませんが、わかりません。)
もしくは、
“I’m not sure.”(わかりません。)
“I have no idea.”(わかりません。)
がおすすめです。
I don’t know を使用するシチュエーションとしては、初めてのことを聞いた時に有効です。
例えば、「鬼滅の刃映画化するらしいよ!」に対して、
“I didn’t know that!”(知らなかったよ!)
のような形で使用するのはOKです!
Please〜(やってくれ)
このフレーズが私の職場でも一番トラブルの元になっている厄介な言葉です。
日本人は何かお願いするときに、これを使いますよね。
例えば、「明日までに資料を作成してください」とお願いしたい場合、
” Please prepare materials by tomorrow. “
だと、「明日までに資料作ってくれ」と少し強めなニュアンスを与えてしまいます。
人に何かお願いする時に役立つフレーズとしては、
Could you〜?(〜していただけますか。)
Would you〜?(〜していただけますか。)
があります。これを使うと、
“Could you prepare materials by tomorrow?”(作っていただけますか?)
になるのでネイティブスピーカーとの良好な関係づくりのためにも丁寧な依頼フレーズを覚えておきましょう。
いきなりWhere are you from?
初対面のネイティブスピーカーに対して、挨拶したあとに、いきなり出身や、年齢を聞くことは失礼に感じる場合もあるようです。
私は、色々な国の方と働くようになって、それぞれの国でプライバシーの間合いようなものが違うように感じました。
特にアメリカなどでは、就職活動の履歴書(résumé)も日本のように年齢や性別、出身を書くことはあまりなく、経歴のみ記入することが多いです。
特に英語に慣れていない人は、「何か会話を繋げないと!」という気持ちからすぐに国のことや相手の情報を聞き出すことがありますが、これには注意が必要です。
そこで私がオススメしたいのは「How about you?作戦」です。
まず自分のことを話してしまうのです。例えば、
“Im from Nagoya, Japan. I have been living in Tokyo for 5 years.”
(私は名古屋出身で、東京には5年間住んでいます。)
“How about you?”
(あなたは?)
少し、強引な気もしますが、このように自分のことを詳しく話してあげると、相手も心を許し、気さくに話してくれるでしょう。
英語に慣れていない人であれば、自分の話すことを事前にテンプレのようなものとして作っておいて、あとは「How about you?」を付け加えるだけです。
とても簡単なので、ぜひ使ってみてください!
失礼を防ぐ対策
自分の英語レベルを伝える
自分の語学力をしっかり伝えることで、相手はゆっくり話してくれたり、わかりやすい言葉を選んで話してくれたりします。
「はじめに、自分の英語に間違いがあるかもしれないけど、そのときはごめんね。」と保険をかけておくことは相手も自分の英語力がどれくらいあるのか理解してくれます。
逆に無理に話せる風に接してしまうと、相手も対等に話せるレベルだと思いながら会話を進めるので、お互いにとって不都合になります。
あまり気にしすぎないことも大事!
ここまで最低限覚えておくとよい注意すべきフレーズをご紹介しましたが、
「これって失礼なのかな?」
「これは言わない方がいいのかな?」
と気にしすぎる必要はありません。
事前に自分の英語力を伝えておけば、多少ニュアンスの異なる英語だったとしても、相手は理解してくれますし、悪気がないことも伝わります。
近頃は、このような「失礼な英語集」に関する本が多く出ていますが、かえって英語学習者を英語を話すことから遠ざけているかもしれません…
まずは、いっぱい話して、いっぱい失敗すること。
この経験は本で読んだ内容よりも深く自分の記憶に残ります。
まずは遠慮せず、いっぱい話してみましょう!
オンライン英会話で指摘してもらう
さらに詳しく学びたいと思う方は、オンライン英会話を使うのもオススメです。
担当講師に前もって、「もし違ったニュアンスがあったら指摘してください」と伝えておけば、より効果的です。
また、「こういうシチュエーションで使う英語は何が自然なの?」と聞けば講師も「文法的に正しい英語」ではなく、「現地で違和感なく使える、自然な英語」を教えてくれるので、積極的に吸収していきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ネイティブに失礼だと思われないように、最低限の気をつけるべき英語フレーズを3つに絞りました。
- I don’t know → I’m not sure
- Please〜 → Could you〜? / Would you〜?
- Where are you from ?→ まずは自分のことを伝えて、How about you?
総じて、日本人は礼儀正しく、誠実なイメージが強いので、上記以外のものに関してはあまり気にせず、徐々に慣れていけばいいかと思います。
また、言葉だけでなく、表情や仕草でも自分の気持ちは伝わります。
「あ、この日本人は悪気がなく使っているな」と感じてもらえれば、大きなトラブルもなくなるかと思います。
特に仕事で英語を使う機会がある人は、言葉だけ気にするのではなく、表情や身振り手振りも使って、ネイティブと良好な関係を築けるようにしましょう!
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