「お疲れ様」は日常生活やビジネスシーンでよく使うとても便利な言葉かと思います。
ですが、英語で「お疲れ様」と言おうとすると「なんて言えばいいんだろう」と困ってしまいますよね。
実は「お疲れ様」は日本文化特有の表現で、英語には同じ意味を持つ言葉が存在しないんです。
そのため、英語で「お疲れ様」と言いたいときは、それぞれの場面に合わせて適切なフレーズを使い分ける必要があります。
そこで、この記事では「お疲れ様」の英語表現についてシチュエーション別にご紹介します。
日常生活編
知り合いとすれ違った時に使う「お疲れ様」
Hi / Hello
この表現はカジュアルな言い方として、友達や恋人と会ったときに気軽に使うことができます。
「Hello は挨拶なのでは?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、場面によって「お疲れ様」の意味を含むこともあります。
また「Hello」はお昼に使うイメージが強いですが、「お疲れ様」という意味の場合は「朝昼晩」いつでも使うことができますよ。
「仕事終わったよ」の返答に使う「お疲れ様」
You must be tired. / You’ve got to be tired.
こちらは直訳すると「疲れているにちがいない」となり、日本語の「お疲れ様」に非常に近い表現です。
この表現は、目上の方にも使うことができます。
ただし、初対面の相手に使ってしまうと馴れ馴れしくなってしまうので、初対面の人には使わないように注意してください。
疲れている相手に使う「お疲れ様」
Have a break.
こちらは、何かを成し遂げて疲れている相手に対して使う表現です。
「Have a break.」のほかにも「Take a break.」や「Take a rest.」といった言い方もできます。
これらの表現は目上の方にも使うことができますよ。
家族や恋人が帰宅したときに使う「お疲れ様」
Welcome back.
英語で「おかえりなさい」という意味の言葉で、相手の労をねぎらって「お疲れ様」という意味を込めたいときに使う表現です。
大きな仕事を終えた恋人や疲れて帰ってきた家族に対して使うにはピッタリな表現です。
ビジネス編
先輩に使う「お疲れ様」
Thank you for ~.
この表現は目上の人に感謝とねぎらいの気持ちを伝える際に使う表現です。
「for」以下を工夫することで「お疲れ様です」という意味を込めた言葉になります。
《使用例》
- Thank you for giving advice.(アドバイスをくださり、ありがとうございます。)
- Thank you for your help.(助けてくださり、ありがとうございます。)
後輩に使う「お疲れ様」
Well done. / Good job.
この表現は目上の人が目下の人に対して使う表現です。
直訳すると「よくできました」という意味になります。
「Good job.」などは日本人にも馴染みのある表現かと思いますが、英語圏では親から子ども、先生が生徒に対して使う表現ですので、間違っても自分より立場が上の人に対して使わないように十分注意してください。
退勤時に使う「お疲れ様」
See you ~.
退勤時、日本では「お疲れ様」と言いますが、英語ではシンプルに「See you.」という別れの挨拶を使うことが一般的です。
「See you tomorrow.」というように「See you」のあとに次、出勤する日を入れると「See you.」だけよりも少し柔らかい印象になりますよ。
《使用例》
- See you next week.
- See you on Monday.
退職する相手に使う「お疲れ様」
Best wishes for a happy retirement.
直訳すると「ご退職おめでとうございます」という意味になります。
この言葉は「お疲れ様」という意味を含めた相手の労をねぎらう表現です。
もっと簡単な言い方として「Congratulations.」という言葉を使うこともできます。
メール編
メールの冒頭で使う「お疲れ様」
Hi + (名前)/ Dear Mr./Ms. + (苗字)
英語のメールでは「お疲れ様です」といった文言ではなく、「 Hi +(名前) 」と書いて本題に入るのが基本です。
「 Hi +(名前) 」はカジュアルな表現ですので、面識のない人に対しては「Dear Mr./Ms. +(苗字)」を使うようにしましょう。
ビジネスメールで使う「お疲れ様」
I hope you are well. / Hope you are doing well.
こちらは、ビジネスメールで使われるフォーマルな表現です。取引先や同僚に対して「お疲れ様」と「お世話になっております」という2つの意味を含めた表現として、メールの冒頭でよく使われます。
面識のない相手に対しても使えるとても便利な表現なので、ぜひ覚えておくことをオススメします。
まとめ
この記事では、シチュエーション別に使える「お疲れ様」の英語表現についてご紹介しました。
日常生活編
- 知り合いとすれ違った時
Hi / Hello - 「仕事終わったよ」の返答
You must be tired. / You’ve got to be tired. - 疲れている相手に対して
Have a break. - 家族や恋人が帰宅した時
Welcome back.
ビジネス編
- 先輩に対して
Thank you for ~. - 後輩に対して
Well done. / Good job. - 退勤時
See you ~. - 退職する相手に対して
Best wishes for a happy retirement.
メール編
- メールの冒頭で使う場合
Hi +(名前)/ Dear Mr./Ms. +(苗字) - ビジネスメールで使う場合
I hope you are well. / Hope you are doing well.
普段何気なく使っている「お疲れ様」という言葉には、たくさんの意味が含まれていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
英語で「お疲れ様」と言いたいときは、今回ご紹介した表現を参考に場面ごとに工夫して使い分けてみてください。
コメントを残す