カタカナ英語と王道練習、どちらの方法で発音を学ぶべき?徹底検証!

「カタカナ英語」ってご存知ですか?

ここでいう「カタカナ英語」というのは、「ソーシャルディスタンス」や「リスケ」などの「カタカナ語」とは違います。最近英語学習業界で爆発的にヒットしている発音メソッドです。

『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』という本が有名ですが、「How is it going?」を「ハゼゴン」などと覚えるメソッドです。これが驚くほど外国人に通じると話題です。

この記事では、カタカナ英語を覚えるのが良いか、英語の音を1つ1つ覚えるのが良いか、比較していきます。

カタカナ英語とは

そもそもカタカナ英語とは、日本人が犯しがちな「city」を「シティー」と発音するミスを、「セレ」と発音しなさい、などという方法で、ネイティブ発音に近づけるメソッドです。
ほかに、「Are you sure?」は「オユシュア」、「「magazine」を「マガゼェーン」などと表現されています。

自分の英語が通じないと悩んでいる初心者には、とてもとっつきやすい方法論だと思います。そのため、ベストセラーの 『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』 を皮切りに、類似の本が続々とヒットしています。

しかし、それぞれの単語・表現に対応するカタカナ表現を覚えるとしたら、一体何億通りの発音を覚えなければいけないのか、ということになります。

それに比べたら、英語の音を1つずつ覚えたほうが遥かに効率的ですよね。

『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』 の著者、池谷裕二氏は、「日本人として生まれ育ったのだから、今さら英語の発音は身につかない」と、「科学的根拠に基づいて」諦めたそうですが、元言語学者である私から言わせると、決してそんな事はありません。
日本人として生まれ育っても、英語の発音は、カタカナ英語の固定観念を飛び出して、英語の音を学べば十分習得できます。

私自身、義務教育以外の英語学習を始めたのは20歳くらいからですが、きちんと英語で学会発表・質疑応答できるようになりました。

重要なのは、努力する方向性なのではないかと思います。

発音の正しい学び方

「じゃあ、どうやって発音を学べばいいの?」とお思いでしょうか。
英語の発音を学ぶには、やはりネイティブの口の形を観察してみることです。できれば口の中も見たいところなのですが、それはなかなか見えないので、『ネイティブ発音が3D映像でわかる!英語の発音トレーニングBOOK』など、口の中の構造が見える教材を使って、ひたすら真似しましょう。

理想を言えば、対面式で英会話の授業を受けたいところですが、コロナ禍の現在は、オンライン英会話で授業を受けるしかありませんね。
オススメのオンライン英会話スクールとしては、以下のようなところがあります。

質の高いネイティブ講師揃い!EFイングリッシュライブ体験記!
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英会話スクールAQUESの体験記!感想をまとめてみた!


更に重要なのは、そもそもカタカナで思考することを脱却することです。英語の音と、日本語の音は違います。
以下の記事で「フォニックス」という考え方を学んでみてください。

日本人が難しいと思う英語発音まとめ【正しい発音法を紹介】

ただ、英語は、必ずしもネイティブ並みである必要はないと私は考えています。
旅行で英語が必要な人は旅行先で通じれば良いわけですし、仕事で英語が必要な人は、仕事相手に英語が通じれば良いだけです。

私も某英語学習アプリに英語で話しかけたところ、「”a”が日本語の『あ』になっていますよ!」と注意されましたが、「それが何?」と無視しました。多分、日本語の「あ」だろうと十分通じるし、相手に不快感を与えないだろうからです。

様々な表現を英語で通じさせることができるようにしましょう。そのためには、短期的にはカタカナ英語のほうが手っ取り早く見えるかもしれません。
しかし長い目で見れば、英語の音を一つ一つ覚えたほうが、汎用性が高く、結果として近道になるのです。

カタカナ英語は「気持ち悪い」

ここで、余談ですが、カタカナ英語のちょっとした問題を紹介します。

ネイティブスピーカーたちや一部の日本人帰国子女たちには、無理にカタカナ化した英語は「気持ち悪い」と陰口を叩かれているのをご存知でしたか?

確かに、英語の発音は、必ずしもネイティブ並みである必要はありません。先程も言ったように、一番大切なのは、通じさせることです。

しかし、ビジネスの場で、どんなに外見の清潔感に気を配っても、「この人の英語、気持ち悪いなあ」と思われ続けていたら、どうでしょう?ビジネスの場だけでなく、交友関係でもそうです。

私自身、英会話のグループレッスンで、「この人の発音、イラッと来るなあ」と思って、気になって仕方がなかった経験があります。

些末なことかもしれませんが、身だしなみに気を使うように、相手に不快感を与えない話し方を心がけたいものです。

まとめ

カタカナ英語とは、英語の発音をできる限りネイティブ発音に近づけて表現するメソッドでした。自分の発音がなかなか英語話者に通じないと悩んでいる初心者には、画期的な方法といえます。

しかし、カタカナ英語は汎用性が低く、それぞれの単語・表現のカタカナ表記をいちいち覚えなければいけないため、結果として遠回りになってしまうようです。

大変かもしれませんが、一つ一つ英語の音を覚えましょう。それが、結果としてあなたの英語が「通じる」ようになる唯一の方法なのです。

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