近年、日本を訪れる外国人観光客は年々増加している傾向にあります。
日本のアニメや、オタク文化も含めた近代文化が海外にも幅広く浸透しているのでしょう。
普段海外ドラマや、映画を見ていて日本人のキャラクターがよく出てきますよね。
そのキャラクターが実際の日本人と大きなギャップがあることってありませんか?
私の場合、海外ドラマ「HEROS」を見たときに、「ヒロ・ナカムラ」という日本人のキャラクターが出てくるのですが、彼のオフィスにある時計の文字盤が漢数字で書かれていたことにとても驚きました(笑)。
画面越しについ「おいおい」とつっこんでしまいそうです(笑)。
このように、外国人が日本人を描くときに実際とは違っていることがよくあります。
外国人が持つ日本のイメージがどんなものか、今回は「アニメ・漫画編」としてまとめてみました!
日本のアニメ文化とは
ひと昔前までは、「フジヤマ・ニンジャ・サムライ」など、日本古来の文化のイメージが強かったのですが、今は大きく異なります。
特に若者にとってはこの「アニメ文化」という近年登場した分野が最もアツいコンテンツと言っても過言ではないでしょう。
総務省が発表している日本に対する印象と情報源調査によると、
- 日本人ならではの作品内の細かい線のタッチや色彩
- クオリティの高いストーリーやキャラクター設定
- 幅広いジャンルや舞台
などの理由から、日本のアニメはとても愛されているようです。
また、2021年最新のアンケート調査による外国人の好きなアニメランキングは以下のようです。
1位 ONE PIECE
2位 ドラゴンボール
3位 NARUTO
4位 新世紀エヴァンゲリオン
5位 美少女戦士セーラームーン
トップに位置しているアニメはどれも日本人のファンもたくさんいるような有名なアニメばかりです。
また、それぞれに共通しているのは、原作のみならず、書籍、漫画、テレビアニメ、映画など多種多様なコンテンツで愛されているということです。
日本アニメは世界トップレベル
以前、リオデジャネイロオリンピックの閉会式では安倍元首相がふんする安倍マリオが登場して話題になりましたよね?
日本という国をアピールする部隊で、マリオを起用すると言うことからも海外からの知名度も高く、アニメ・漫画・ゲームが日本を代表する文化であることがわかります。
また、TitleMaxが先日発表した、世界のキャラクター総収益ランキングのグラフを紹介します。
1位 ポケットモンスター 総収益921億ドル(約10.1兆円)
2位 ハローキティ 総収益800億ドル(約8.8兆円)
3位 くまのプーさん 総収益750億ドル(約8.3兆円)
4位 ミッキーマウス 総収益706億ドル(約7.8兆円)
5位 スター・ウォーズ 総収益656億ドル(約7.2兆円)
なんと、日本のポケモンが世界第1位に君臨しています!
また、25位内に日本から生まれたキャラクターがなんと10個も含まれており、世界中に愛されていることがわかります。
これは日本人が誇るべき文化と言えるでしょう。
外国人の学習ツールとしての日本のアニメ
外国から見て、日本語に興味・関心がある外国人は増加傾向にあり、その中でも、日本のアニメがきっかけで日本に留学している外国人も多くいるそうです。
内閣府の「クールジャパンの再生産のための外国人意識調査」によると、アニメ・漫画・ゲームがきっかけで、日本に興味を持った欧州・アジアからの外国人の割合が50%以上を占めているという結果になりました。
なんと彼らの中には、留学はしていなくとも、アニメを見て日本語が話せるようになったという猛者もいるようです。
彼らは、アニメを通じて日本語の「音」に慣れ、外国語の字幕で「意味」を理解し、漫画を通じて日本語の「読み」を理解しているとのことで、アニメ・漫画の内容を楽しみながら日本語も学んでいるようです。
今や、アニメはエンターテインメント目的だけでなく、語学学習にも十分使われており、日本語への興味関心を加速させる要因の1つになっています。
日本のアニメで英語学習
このように近年では、日本と海外がアニメ文化という架け橋でつながっており、外国人が、アニメを通じて日本語を学習していることもわかりました。
では、逆に日本のアニメを使って日本人が、英語を学習することはできるのでしょうか?
結論から言うと…できます!
日本のアニメを使った英語学習方法をいくつかピックアップしてみました。
アニメ動画の英語字幕を活用
はじめに、動画配信サービスを使った英語学習をご紹介します。
私の場合、ドラゴンボールが子供の頃から大好きで漫画も全て読みました。
自分が好きなアニメを、動画配信サービスの英語設定で視聴する英語学習がとてもオススメです。
近頃はNetflixなどの定額の動画配信サービスを利用すると、外国人向けに音声や字幕の言語設定を色々変更することができます。
このサービスを利用して、あなたのお気に入りのアニメを英語で見る、もしくは、英語の字幕をつけて見てみてください。
もともと知っているアニメなので、ストーリーの理解に頭を使う必要がなく、「ここのセリフは英語でこうやって言うのかぁ!」などの発見がたくさんあることに気づきます。
日本語⇄英語の意味の理解がかなり深まります。
英語学習の中には、海外のニュースを見たり、TEDなどの英語でのスピーチを聞く方法もありますが、英語を勉強し始めたばかりの方にとっては難易度が高く、継続できずに挫折してしまうケースもあります。
アニメを使った学習方法ですと、言語を学ぶ他にかっこいい戦闘シーンやお気に入りのシーンなど視覚的に楽しみながら英語を学べるので継続しやすいというメリットがあります。
漫画の英語版を活用
次に英語版の日本の漫画を使った学習方法です。
最近では書店に行くと、洋書コーナーに「NARUTO」や、「ONE PIECE」などの見覚えのある漫画の英語版がよく売られています。
最近話題の「鬼滅の刃」も「Demon Slayer」というタイトルで販売されていますよね。
ここでも、自分の読んだことがあるお気に入りの漫画の洋書版がないか探して見てください。ストーリーを理解した上で、英語ではどのように翻訳されているのかを確認しながら読み進めることで、英語の読解力が飛躍的に向上します。
「SLAM DUMK」を例に挙げてみましょう。日本では知る人ぞ知る有名なバスケアニメですが、作中では、安西先生の名セリフ「諦めたらこそで試合終了だよ。」は、英語版ではどのように訳されているのでしょうか?
“When you give up, that’s when the game is over.”
(あなたが諦めるとき、それは試合終了を意味する。)
なるほど、接続詞の「when」を使って表現されたとてもシンプルで深い文章になっていますね。
また「that’s」の強調構文を使うことで「試合終了」という単語を強調しています。むしろ英語版の方がかっこいいかもしれません(笑)。
このように英語版の漫画もリーディング力を付けるには、とても役立つツールになります。
心に残る名作や、名セリフ・名シーンが英語でどう表現されているのか是非見つけてみてください!
まとめ
いかがでしたか?
今回の調査で、私たちが思っている以上に日本のアニメ・漫画が海外に大きな影響を与えているのかがよくわかりました。
日本という国が海外からどういったジャンルで評価を受けているかを理解することで、自分たちの「強み」を認識することができます。
これは、旅行や、ビジネス目的で海外に行った時、もしくは外国の友達を作りたい時、とても役に立つトピックになるでしょう。
外国人と話す機会になった時はぜひ、「好きな日本のアニメは?」「鬼滅の刃(Demon Slayer)見たことある?」などと話してみてください。相手との距離が一気に縮まるかも!
最後に、日本のアニメが海外に浸透したおかげで我々の知っているアニメの英語版が続々と登場していることも、英語学習者にとってはとても役立つツールのひとつになります。アニメの作画やストーリーを楽しみながら英語が学習できるということが最大の利点です。アニメ動画や漫画を利用して高いモチベーション維持して継続的な英語学習ができるでしょう!
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