日本人にとって、ナチュラルスピードの英語の聞き取りは難しいですよね。
それもそのはず、日本語と英語の音は大きく違うからです。
初級者はもちろん苦労しますが、上級者でも、「難しい内容になるとなかなか聴き取れない……」という悩みや、「小さい子供の発言はなかなか聴き取れない……」という悩みがあるかと思います。
でも、リスニング力を鍛えるには、ひたすら聴き込むしかありません。
スマホで、スキマ時間にリスニングの練習ができたら嬉しいですよね。
そこで今回は、スマホで英語が聴けるサイト・アプリをレベル別に10個紹介します。あなたのレベルに合わせてご活用ください。
初級者向け
オススメ1. アプリ「英会話リスニング」
一対一の短い英会話が流れるアプリです。
会話スピードも非常にゆっくりなため、初心者にオススメです。
利用料は完全無料なのに、多くのマテリアルが利用可能なのも良心的です。
使用上の注意としては、「聴こえた」か「聴こえなかった」かは自己申告制なところです。
曖昧なところはそのままにせず、聴こえるまで何度も繰り返し聞きましょう。
オススメ2. Webサイト「VOA LEARNING ENGLISH」
こちらは、英語完結型ですが、BEGGINING LEVELを選んでみてください。
やはり1対1の非常にゆっくりとした会話から始まるので、怖がらずに始めてみてもらいたいです。
むしろ簡単すぎて、最初は少し退屈かもしれません。
しかし、日本人には馴染みのない学びも多いので、初級者の方は、最初から順に受講することをオススメします。
「VOA(Voice of America)提供の英語学習ツールなので、アメリカ英語を学びたい方にオススメです。
発音を練習する機会も用意されています。
オススメ3. Webサイト「Storynory」
こちらは、ニュース記事などより、児童文学や物語が好きな方にオススメなサイトです。
様々な物語をゆっくりしたスピードで読み上げてくれるので、大人も子供も楽しめるのが嬉しいサイトです。
最初は音声のみで聴いて、よく分からないなと思ったら、すぐ下にあるスクリプトを参照するとよいでしょう。
ちなみにこちらのサイトではイギリス英語の発音が学べます。
中級者向け
オススメ4. Webサイト「ESL Bits」
著作権切れの小説をネイティブスピーカーが読み上げた音声が聴き放題のサイトです。
音声はチャプターごとに切られていてあまり長くないので、中級者向けといえるでしょう。
なぜか、スマホだと、音声を聴きながらスクリプトを読めるものと、音声を流している間、スクリプトが表示されないものがあるので、注意が必要です。
そのかわり、後者は英語のスピードを遅くすることができます。
ただ、中級者には、英語のスピードを落として聴くことはオススメしません。
スクリプトは印刷などして用意し、最終的にはスクリプトなしでも聴き取れるよう、何度も聴き返すことをオススメします。
オススメ5. Webサイト「Loyal Books」
こちらも著作権切れの小説を読み上げてくれるサイトです。
オススメ4のESL Bitsが、オースティンの「プライドと偏見」やブラム・ストーカーの「ドラキュラ」など、大人向けの作品が多いのに対し、Loyal Booksは、アンデルセン童話やシャーロック・ホームズなど、とっつきやすい物語が多いです。
こちらもスクリプトを見ながら音声を聴くことはできないので、分からなくなったら頼りたい方は、印刷するなどして対応しましょう。
オススメ6. アプリ「VoiceTube」
私のお気に入りです。興味深い話題が多く取り上げられていて、多くは中級者向けです。長さも3分程度で負担が少ないです。
音声が流れている間、画像の下に英語のスクリプトと日本語訳が逐次表示されますが、そちらはなるべく見ないで聴いてみましょう。
そして、どうしても話が見えなくなったら、下を見ましょう。
B1-中級レベルの英文が苦労なく理解できたら、TOEICで800点くらいは狙えるのではないかと思います。
オススメ7. アプリ「LissN」
日本に関するニュースを聞きたい人は、「LissN」がオススメです。
このアプリは、日経新聞社が提供しているため、私たちの最も関心の高い、日本のニュースを取り上げています。
2021年1月のお試し話題は、野口聡一さんの国際宇宙ステーション入りでした。
ただ、このアプリの難点は、有料アプリだということです。
最初の1ヶ月は無料だということなので、1ヶ月だけ使ってみるのもいいと思います。月額は600円と、それほど高くはないので、気に入ったら継続してみるのもオススメです。
通勤などのスキマ時間に聞き流すのにぴったりな分量かと思います。
オススメ8. Webサイト「CNN Student News – CNN.com」
Carl Azuz氏が10分間で世界のニュースを分かりやすく発信してくれます。
学生向けなので、内容も難しくありません。
こちらも、まずは字幕なしで聴いてみましょう。
どうしても厳しくなったら、YouTubeと同じ要領で字幕をオンにできるので、そちらを頼りましょう。
こちらは中級者というより、中上級者(upper-intermediate)向けかと思います。
上級者向け
オススメ9. TED(Webサイト・アプリ)
王道リスニング教材です。様々な話題に関するスピーチが配信されています。
TEDのスピーチを字幕なしで聞き取れるようになったら、あなたの英語力は本物といっていいでしょう。
しかしながら、スピーチの内容は、非ネイティブを考慮したものではないため、話題によっては非常に難解になります。
私が最初にアプリにオススメされたスピーチでは、冒頭で「共感覚」(文字や数字に色が付いて見えたり、音を聞くと色が見えたりする現象)について語られたため、全くついていけず、心が折れてしまいました。
出来る限り、字幕なしで聴く練習をオススメしますが、最初は日本語字幕、次に英語字幕に頼って、手順を踏んで理解していくことをオススメします。
オススメ10. Webサイト「Randall’s ESL Cyber Listening Lab」
会話文のリスニングで、上級者にオススメしたいのが、このサイトです。
レベル分けされているので、自信のある方はすぐに「Difficult」を選んで構わないと思いますが、この教材は、意図的に幼児のキンキン声が入れ込まれているため、中級者の私には、正直「Easy」でも聴き取りづらいと感じました。
もちろん、英語学習において、上級者なら、会話相手を選ぶのは厳禁です。この教材も聴きこなして見せてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では、英語のリスニングができる良質な教材をレベル別に10種類紹介しました。
- アプリ「英会話リスニング」
- Webサイト「VOA LEARNING ENGLISH」
- Webサイト「Storynory」
- Webサイト「ESL Bits」
- Webサイト「Loyal Books」
- アプリ「VoiceTube」
- アプリ「LissN」
- Webサイト「CNN Student News – CNN.com」
- TED(Webサイト・アプリ)
- Webサイト「Randall’s ESL Cyber Listening Lab」
初心者用のリスニング教材は、全てゆっくりとしたスピードで語られているので、英語の音声に慣れるとっかかりとして利用してみてください。
中級者用の教材は、スピードはナチュラルスピードですが、平易な内容なので、まずは字幕なしで聴いてみて、難しかったら日本語の字幕や英語のスクリプトを適宜利用してください。
上級者用は、内容が難しいものと、聴き取りが難しいものを紹介しました。
ぜひチャレンジしてみてください。
皆さまの「英語耳」育成にお役立てください。
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