最近、英語で料理を学ぶ料理教室が増えているそうです。
料理と英語を学べる一石二鳥の教室ですよね。
そして、教室に通わなくても、インターネットで検索すれば英語のレシピ動画を見ることができます。
ここでは、英語レシピを読むのに役立つ調理用語やレシピ用語を紹介します。
料理や食事を英語で
「料理」や「食事」を表現する英語には、「food」「dish」「meal」などがあります。
まずは、これらの単語の使い分けについて説明しましょう。
「food」
この中で最も一般的に「食べ物・食品・料理」と言う意味で使える単語です。
調理済みの料理を表すのはもちろん、野菜や乳製品のように調理せずにそのまま食べられるものにも使えます。
ただし、「food」は通常不可算名詞として扱われますが、特定の種類の食べ物を表す時には可算名詞になるので注意が必要です。
「dish」
「dish」には「皿・食器」という意味があります。
そのことから、一つのお皿に盛り付けられた料理や食べ物のことを表すのに使います。
この時、調理されているかどうかは関係なく、お皿に盛りつけられているかどうかで区別します。
コース料理を頼んだ時に出てくる「main dish(メイン料理)」や「side dish(サイドメニュー)」など、あくまで個々の料理を指す際に使われる単語です。
「meal」
「食べ物・料理」というよりも、「食事」としての意味あいで使われる事が多い単語です。
先ほどの一つ一つの料理を表す「dish」とは違い、全ての料理を指す食事に「meal」を使います。
調理法に関する英語表現
まずは、調理方法に関する英語を紹介します。
cookの使い方
「クッキング」が日本語としても使われているので、「cook」を料理するという意味だと理解している人は多いと思います。
「3分クッキング」というテレビ番組もありますよね。
しかし、本当は、熱を加えて料理することを「cook」と言います。
なので、サラダなどを作るのに使うのは間違いです。
加熱料理であれば、「焼く」「ゆでる」「炒める」などいろいろな意味で使えて便利です。
「焼く」
日本語では、フライパンで焼いてもオーブンで焼いても、同じ「焼く」を使います。
ですが、英語の場合は、どうやって焼くか焼き方によって言葉が違います。
<焼く>
- オーブンでピザやクッキーを焼く:bake
- 魚や肉を網やグリル鍋で焼く:grill
- 肉のかたまりをオーブンで焼く:roast
- 肉などに焼き色を付け:brown
- パンを焼く(作る):bake
- パンを焼く(トーストする):toast
<火加減>
火加減やオーブンなどの温度に関しては、下記のようになります。
- 弱火:low heat(flame)
- 中火:medium heat(flame)
- 強火:high heat(flame)
※heatは「熱」、flameは「炎」。
<温度>
- 低温:low temperature
- 中温:medium temperature
- 高温:high temperature
油やオーブンの温度などに使います。
「煮る」「ゆでる」
次は、食材を煮たりゆでたりする場合です。
食材を煮る場合も、煮方によって言葉が違います。
<煮る>
- 沸騰させるより少しだけ低い温度でグツグツと煮る:simmer
- 弱火でコトコトと煮込む:stew
- 炒めた野菜や肉を煮込むとき:braise
- ソースなどを煮詰める:boil down
<ゆでる>
ゆでるは、「boil」が使われます。「沸かす」、「沸騰させる」という意味もあります。
「炒める」「揚げる」
食材を油で炒めることは、「fry」と表現するのが一般的です。
ですが、その炒め方によって異なる表現もあります。
例えば、油がひかれたフライパンに具材を入れて強火で混ぜながら炒めるは、「stir-fry」です。
また、「fry」には「揚げる」という意味もあります。
その他の調理方法
他に、調理法やレシピによく出てきそうな単語の英語を並べておきますので参考にしてください。
- 混ぜ合わせる:blend
- 刻む:chop
- 砕く:crush
- 切る:cut
- 飾る:decorate
- 空にする/出す:empty
- 持つ/動かす:handle
- 熱くする:heat:
- マリネ(食材を油や酢、香味料の液につける)にする:marinate
- 混ぜる:mix
- 皮をむく:peel
- 準備する:prepare
- 取り除く:remove
- すくう:scoop
- 味付けする:season
- 分ける:separate
- (食事や飲み物を)出す:serve
- 脇に置く:set aside
- 細かく刻む:shred
- 振りかける:sprinkle
- かき混ぜる:stir
- 詰め込む:stuff
- 軽く混ぜ合わせる:toss
- 移す:transfer
調理器具に関する英語表現
「鍋」「フライパン」
調理用具と言われて、鍋やフライパンをまず頭に浮かべる人も多いと思います。
日本語でも鍋の大きさや用途によって色々な名前がついていますが、英語も同様です。
下記に紹介します。
ちなみに、一般的には、深さのある鍋を「pot」で、平鍋や片手鍋をフライパンを省略した「pan」を使います。
<鍋/フライパン>
- 厚手鍋:Dutch oven
- 片手鍋(長い柄のついたもの):saucepan
- スープ鍋:stockpot
- 圧力鍋:pressure cooker
- 中華鍋:wok
- フライパン:frying pan/skillet
「計量カップ」
お菓子作りなどには、計量カップは欠かせませんよね。
計量カップは、「measuring cup」です。
ただし、日本とアメリカやイギリス/カナダでは1カップの量が違います。
日本は1カップが200 mlです。
しかし、アメリカでは1カップが約237 ml(8オンス)で(1オンスは約29.57 ml)、イギリスやカナダでは1カップが250 mlです。
英語のレシピを見て料理する時には、注意してくださいね。
「大さじ」「小さじ」
「大さじ3杯」とか「小さじ1杯」という表現もよく見かけますよね。
英語では、「大さじ」を「tablespoon」、「小さじ」を「teaspoon」と言います。
レシピによっては、「tablespoon」を「T」や「tbsp」「tbs」と略したり、「teaspoon」を「t」や「tsp」と略したりすることもあります。また、「ひとつまみ」を「a pinch」、ひと振りを「a dash」と表現します。
上記以外でよく使う調理器具
調理器具の名前をもっと知りたい人は、調理器具の販売店のホームページをチェックしてみてください。(例えば、ココ)
- 調理器具:cookware
- 箸:chopsticks
- 食器類:tableware
- 包丁:knife
- へら:spatula
- おたま:ladle
- フライ返し:turner
- トング:tongs
- 麺棒:rolling pin
- 泡立て器:whisk
- ボウル:bowl
- ザル:strainer
- まな板:cutting board/chopping block
- おろし金:grater
- バット:tray
- 容器:container
- はかり:scale
- ふるい:sifter
鍋など大きな調理用具
- 蒸し器:steamer
- ミキサー:blender
- やかん:kettle
- 炊飯器:rice cooker
- オーブン:oven
- 電子レンジ:microwave
- トースター:toaster oven
- 電動ミキサー:electronic mixer
調味料に関する英語表現
料理には、調味料や香辛料が欠かせませんよね。
英語では、「調味料」が「seasoning」で、「香辛料」が「spice」と言います。
ここでは、調味料や香辛料について説明します。
<和食>
- 醤油:soy sauce
- 減塩しょうゆ:low-sodium
- みりん:mirin
- 砂糖:sugar
- 酢:vinegar
- 米酢:rice vinegar
- 穀物酢:grain vinegar
- 味噌:miso ※海外のレストランの英語のメニューでは、味噌汁を「miso soup」と表記されていますよ。
- 塩:salt
- こしょう:pepper
※みりんはみりんのまま「mirin」とローマ字書きで販売されています。
商品によっては「(Japanese) sweet cooking wineと併記されることもあります。
<洋食>
- ケチャップ:ketchup/catsup
- マヨネーズ:mayonnaise/mayo
- バター:butter
- ウスターソース:Worcester sauce/Worcestershire sauce
- オイスターソース:oyster sauce
- 乾燥バジル:dried basil
- ナツメグ:nutmeg
まとめ
ここでは、料理や調理に関係する英語を紹介しました。
- 調理方法に関する英語
- 調理器具に関する英語
- 調味料に関する英語
英語のレシピサイトなどを見て、新たな料理にチャレンジしてみましょう。
レッツ、クッキング!
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