「そろそろ就活だし、TOEICの勉強を始めようかな」
「英語力がないと就活で不利になるって聞くけど、本当かな?」
これから就活を始める方・今就活真っ最中の方は、一度はこのように思ったことがあるのではないでしょうか?
就職活動は、長い学生生活を終えて、社会人という次のステップに進むための準備と言うことができます。
未知のステップへ進むのですから、様々な不安が付きまとうと思います。
英語力の有無も、その不安の一つではありませんか?
この記事では、就職活動と英語力の有無の関係について、おすすめの資格、目指す企業・業種の目安を紹介します。
ぜひ気軽に読んでみてください。
英語力がなくても就活はできる
日商簿記・TOEIC・ Microsoft Office Specialist (通称:MOS)
就職活動をしている方なら、これらの資格の名前を一度は聞いたことがあると思います。
就職活動をするうえで、「取っておくと良いですよ」とキャリアセンターの方や、サークル・部活の先輩など、周りの人からよくおすすめされる資格ですね。
もちろん職種・業種によって需要は異なりますが、取得しておけば間違いのないものばかりです。
ですが、これらの資格を取らずに内定をもらっている人もいますよね。
ここでは、英語力がなくても大丈夫な理由と、英語力なしで就活をするデメリットを解説します。
英語力なしで大丈夫な理由
結論から言うと、英語力がなくても内定をもらうことができます。
その理由は、新卒採用を行っている企業は、新入社員のやる気・可能性・伸びしろを重視しているからです。
英語力の有無は、企業にとって、新入社員のやる気や可能性を知るための手段の一つでしかありません。
「英語ができると高収入」とよく言われますが、高収入で有名な銀行員にはそこまで英語力は求められていません。
「自分は学生生活で○○を頑張りました!」
「私の趣味は△△です。御社の○○という理念と通じるところがあると思い、志望しました。」
など、英語力がなくても、あなたのやる気・可能性を示すことができます。
確かに、英語力があると、選択肢の幅が広がるというメリットがあります。
大手企業や海外対応が必要な職種には、「TOEICのスコア○○点以上の方が対象」と募集要項に書いていることがあります。
ですが、このような基準を設けているのは数ある企業・職種のうち、ほんの一握りです。
就職活動は英語力がなくても大丈夫です。
気になる企業・職種があればどんどん挑戦してください!
英語力なしのデメリット3選
一方で、英語力なしのデメリットもあります。
大きく分けると、
・筆記試験で点数が取れない
・選択肢の幅が狭くなる
・面接でアピールすることがなくなるかもしれない
この3つです。
もう少し詳しく解説します。
- 筆記試験で点数が取れない
公務員試験や志望者が多い企業では、一次試験で筆記試験を実施することがあります。
どれだけ面接に強くても、ここで振り落とされたらおしまいです。
良く出題されるのは次の内容です。
・同義語や反対語を答える問題
・空欄補充
・英英辞典(単語の意味を説明している英文を答える問題)
・誤文訂正(誤った使い方をしている単語を答える問題)
・単語の並び替え問題
・長文読解
・和文英訳
次のステップへ進むために、英語力はつけておきましょう。
- 選択肢の幅が狭くなる
先ほども触れましたが、企業・業種によっては「TOEICのスコア○○以上」といった基準を設けているところがあります。
まだ何がやりたいか決まっていない段階で「英語は勉強しなくていいや」と思ってしまうと、
いざやりたいことが決まった時に、「試験が受けられない!」という事態が発生します。
自分で自分の選択肢を狭めることにならないよう、英語の勉強を止める前に、職種・業種選びはじっくり考えてください。
- 面接でアピールすることがなくなるかもしれない
「学生生活でアピールできることなんてないよ・・・」
「面接ですぐに話題が尽きてしまうかも」
このように思った方がいるのではないでしょうか?
どれだけやる気があっても、それをアピールできる話題がなければ、伝わるものも伝わりません。
「英語の勉強では○○が難しかったです。ですが、△△することで克服できました。」
「留学を通して学んだことを、御社に入社したらこのような形で活かしたいです!」
など、伝えたいことを伝える手段として、英語の勉強をしてみてはいかがでしょうか?
おすすめの資格2選
英語力があれば、選べる業種・職種の選択肢が増え、面接や筆記試験で活かすことができます。
しかし、就活目前で留学する時間がない方や、英語サークルに入る暇がない方も多いと思います。
ですが諦めるのはまだ早いです。
資格を取得することで、英語の勉強になりますし、試験勉強の体験談を面接で話すこともできます。
ここでは就活生におすすめの資格を2つ紹介します。
TOEIC® Listening & Reading Test
就活生に人気の資格です。
ほぼ毎月試験が実施されており、受験したいときに受験しやすいのが特徴です。
「TOEICのスコア○○点以上の方募集」
「TOEICのスコア○○点以上の方は一次試験の英語を免除 / 加点」
というように、選択肢の幅が広がったり、就職試験で優遇を受けたりすることができます。
さらに周りに差をつけたい方は、TOEIC® Speaking & Writing Test を合わせて取っておくと良いです。
聞く・読む・話す・書く
英語の4大要素を網羅することになるので、実力と自信が付きますし、面接ではインパクトが強くなります。
!学生さん注目!
「受験料が高いんだよね」と思うことはありませんか?
そんなときは一度学生生協に問い合わせてみてください。
もしかすると、学生割引を受けられるかもしれません。
TOEIC公式サイトはこちら:https://www.iibc-global.org/toeic.html
Listening & Reading Test | Speaking & Writing Test | |
受験料 | 6,490円 | 10,450円 |
試験内容 | ・リスニング(100問・約45分) ・リーディング(100問・75分) | ・スピーキング(11問・約20分) ・ライティング(8問・約60分) |
合計所要時間 | 約2時間 | 約1時間20分 |
実用技能英語検定
皆さんご存知の「英検」です。
年3回試験が実施されています。
どちらかというと高校受験・大学受験のイメージが強い英検ですが、就職活動で活かすこともできます。
就職活動で活かすには、準1級(大学中級程度)もしくは1級(大学上級程度)の取得がおすすめです。
試験内容は、
- 一次試験:Reading、Listening、Writing
- 二次試験:Speaking(面接)
となっており、一度の試験で英語の4大要素を全てカバーできます。
出題される話題も、
- 日常会話
- 文化・歴史
- 遺伝子組み換え食品について
- 会議中の会話
など、多岐に渡ります。
よく使う単語だけでなく、専門的な単語も押さえておく必要があります。
英検公式サイトはこちら:https://www.eiken.or.jp/eiken/
準1級 | 1級 | |
難易度 | 大学中級程度 | 大学上級程度 |
受験料 | 8,400円 | 10,300円 |
一次試験内容 | ・リーディング(41問) ・ライティング(1問) ・リスニング(29問) | ・リーディング(41問) ・ライティング(1問) ・リスニング(27問) |
合計所要時間 | ・筆記 90分 ・リスニング 約30分 合計 約2時間 | ・筆記 100分 ・リスニング 約35分 合計 約2時間5分 |
二次試験内容 | ・個人面接 ・面接官1人 ・試験時間 約8分 | ・個人面接 ・面接官2人 ・試験時間 約10分 |
今回紹介した2つの資格を比べると、TOEICはビジネス特化型、英検はバランス重視型という印象があります。
自分の希望に合わせて受験してはいかがでしょうか?
TOEICのスコア別 企業・業種の目安
最後に、TOEICのスコア別に企業・業種をまとめました。
受ける業種や目標の設定などの参考にしてください。
TOEICのスコア | 企業 | 業種 |
800点 | ・大阪ガス株式会社 (国際会計) ・株式会社サテライト (海外担当) | ・外資系企業 ・海外部門 |
700点 | ・マツダ株式会社 (SE) ・武田薬品工業株式会社 | ・商社 ・証券会社 ・マスメディア |
600点 | ・東芝機械株式会社 (工作機会営業) ・タケモトピアノ株式会社 (海外営業) | ・自動車メーカー ・電機メーカー |
500点 | ・パナソニック株式会社 (ソフトウェア設計) ・川崎重工業株式会社 (プラント関係) |
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は始めに、英語力がなくても就活ができる理由とデメリットを解説しました。
英語力なしで就活ができる理由は、 英語力の有無は、企業にとって、新入社員のやる気や可能性を知るための手段の一つでしかないからです。
英語力なしで就活をするデメリットは、
・筆記試験で点数が取れない
・選択肢の幅が狭くなる
・面接でアピールすることがなくなるかもしれない
この3点です。
次に、おすすめの資格を2つ紹介し、最後にTOEICのスコア別に企業・業種を表でまとめました。
おすすめの資格は、TOEICと実用技能英語検定です。
英語力は一度身につけておくと、社会人になってからも役に立ちます。
就職活動はつらいことがあると思いますが、疲れたときは休んでいいんです。
健康第一で、就職活動 頑張ってください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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