最近、英語学習のモチベーションが下がってきていませんか?
今使っている学習教材に飽きてきたり、自分に興味のないもの分野で英語を勉強していてもどうも長続きしませんよね?
そんな悩みを解決するために日本のアニメを教材として活用してみるのはいかがでしょうか!?
今回は日本のアニメの有名な名言が英語でどのように表現されているかまとめてみました。英語学習に興味があるアニメ好きの方には必見です!
日本のアニメが人気な理由の一つとして、キャラクターが放つ名言の数々が挙げられます。その中で、「あの有名なアニメの名言って英語だとどう表現するの?」という疑問にお答えしていきます。
おそらく、皆さんも見たこと・聞いたことがあるアニメの名言ばかりを厳選しました。もし英語学習のモチベーションが下がっているなら、このアニメの名言を使って英文の構造を理解するステップとしてご活用ください!
日本のアニメの名言
「あきらめたらそこで試合終了だよ。」(SLUM DANK)
「SLAM DUNK」は日本では、知る人ぞ知る有名なバスケアニメです。作中で登場する、バスケ部顧問の安西先生の名言「諦めたらこそで試合終了だよ。」は英語版ではどのように訳されているのでしょうか?
“When you give up, that’s when the game is over.”
(あきらめたらそこで試合終了だよ)
なるほど、 直訳すると、「あなたが諦めるとき、それは試合終了を意味する。」という意味になります。 接続詞の「when」を使って表現されたとてもシンプルで深い文章になっていますね。
また「that’s」の強調構文を使うことで「試合終了」という単語を強調しています。むしろ英語版の方がかっこいいかもしれません(笑)。
「海賊王におれはなる!」(ONE PIECE)
アニメONE PIECEの海賊の主人公ルフィが言う口癖のようなセリフで、ONE PIECEファンなら誰もが知る名言です。このルフィの口癖は、
“I’m gonna be king of the pirates!”(海賊王におれはなる!)
と表現されます。「be gonna〜」は「be going to〜(〜する予定)」省略した言い方で、未来を表す形として、ネイティブの日常会話では頻繁に使われています。「king of the pirates」で「海賊の王様」という意味になり、ルフィの海賊王になるという大きな目標を表現しています。
作中に何度も出てくるこのセリフですが、場面によっては
“I’ll become the king of the pirates!”
と「will」で未来を表現しているシーンもあります。
「will」と「be going to〜」はどちらも未来を表しますが、厳密には「be going to」は既に決まっていた予定について話す際に使われます。
それに対して「will」はその場で決定したこと(あくまで、発言前は決まっていなかったこと)について話す際に使用されるという違いがあります。
しかし、作中では特に意識して使い分けているわけではなさそうです。
「月にかわっておしおきよ!」(美少女戦士セーラームーン)
「 月にかわっておしおきよ!」というセリフは、1992年から97年に放送された「美少女戦士セーラームーン」で、中学生の主人公(月野うさぎ)が、悪人たちを退治するときの最後の決めゼリフです。
彼女たちは、「月の戦士」なので、「月にかわって〜」と言う表現が使われ、特に小学生の女子に絶大な人気がありました。
では、このセーラームーンに出てくる「月にかわってお仕置きよ」は英語ではどのように表現されているのでしょうか?
“On behalf of the moon, I will punish you!”(月にかわっておしおきよ!)
という翻訳のされ方が多いようです。「On behalf of 〜」で「〜を代表して」と言う意味になります。
そして、未来と強い意志を表す「will 」が使われています。
「punish 」は「罰する」と言う意味なので、原作通りに丁寧に翻訳されている印象です。
「On behalf of〜」の代わりに、「In the name of〜」が使われているケースもありますが、意味は「〜の代理で」という意味であまり内容は変わりません。
「飛ばねえ豚はただの豚だ」(紅の豚)
日本のアニメで英語を学ぶうえで、ジブリは欠かせない教材の一つでしょう。
なかでも有名なのが、映画「紅の豚」に登場する頭が豚の主人公「ポルコ」がはなつ「飛ばねえ豚はただの豚だ。」というセリフ。私も金曜ロードショーで何回も聞いてきました(笑)。
主人公ポルコが醸し出す哀愁と、ダンディズムな部分は英語ではどのように訳されているか見てみましょう。
実はこのセリフ、字幕と吹き替えでは全く表現が異なるんです!まずは英語字幕だと、
“A pig’s gotta fly.”(飛ばねえ豚はただの豚だ)
というとても短い表現です。「gotta」は「got to(〜しなければならない)」が省略された形です。つまり、「豚は飛ばなければならなないんだ」という意味になります。
そもそもこのセリフは、旧友のジーナが主人公のポルコに飛行機に乗ることを止める場面で、ポルコがそれでも飛行機に乗るんだというやりとりの中で生まれた名言です。
つまり、「飛ばねえ豚はただの豚だ=飛ばなければならない」と解釈した結果が「gotta」を使ったシンプルな表現になったと思われます。
では、英語の吹き替えではどうでしょうか?
“A pig that doesn’t fly is nothing but the grounded pork.”
「that」は関係代名詞として使われ、名詞「pig(豚)」を修飾しています。「doesn’t fly」が後に続いているので、「飛ばない豚」という意味になります。「nothing but〜」は「〜にすぎない」というネイティブでもよく使われるフレーズです。
そして最後、「grounded pork」で「足止めされた豚」という意味になるのですが、なぜ最後は「pig」ではなく、「pork」なのでしょうか?
ファンの中ではさまざまな説が飛び交っていますが、「grounded pork」と似ている言葉で、「ground pork(豚のひき肉)」という言葉があります。
これはあえて「pork」にすることで、「飛べない豚はひき肉にされちまう」という似ている言葉をかけているのではないか?という説が最も有力であるそうです。
「わが生涯に一片の悔いなし!」(北斗の拳)
これは、「北斗の拳」に出てくる、世紀末覇者ラオウの最期の言葉です。主人公(ケンシロウ)の敵キャラであるにも関わらず、ファンの間で絶大な人気を誇っており、ラオウが力強く拳を突き上げる場面は漫画にに残る名シーンといっても過言ではないでしょう。
公式での英語での表現は
と翻訳されていることが多いようです。「I have no 〜」で「一つも持っていない」という意味になり、「「I have no idea.(わかりません)」とよく使われることがあります。
「regret」は「後悔する」つまり人生において後悔がないという意味が含まれています。
私がこの英文をパッと見たとき、ラオウが持つ意志の強さのようなものが表現しきれていないかなぁという印象でした(笑)。一部のファンの間では、
“I have no regrets in my life!”(わが生涯に一片の悔いなし!)
“I do not have even a bit to repent in my entire life.”
と翻訳する方もいるようで。「even」の「〜でさえ」と「a bit」「ほんの少しの」to 「repent 」の「後悔する」を使って「ほんのわずかの後悔もない」という古風で名言風な表現で翻訳されていたり、
“There is absolutely no regret in my life”
公式とは似ていますが、「absolutely」の「間違いなく・絶対に」という単語を用いてラオウの最期の強い意志を表している方もいるようです。
「逃げちゃだめだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」(新世紀エヴァンゲリオン)
新世紀エヴァンゲリオンは、中学生の主人公の碇シンジが、エヴァンゲリオンという巨大人型ロボットに乗って、地球に襲来する謎の敵「使徒」との戦いを描いた日本アニメを代表する作品です。
作中で碇シンジが使徒に対する恐怖と、弱い自分を鼓舞するために、何度も「逃げちゃダメだ。」と繰り返すシーンがあります。
私もこの記事を執筆するにあたり、エヴァンゲリオンを初めて視聴しましたが、絶賛どハマり中です(笑)。
少し話がそれてしまいましたが、ではこの「逃げちゃダメだ」は英語ではどのように翻訳されているか見てみましょう。
“I mustn’t run away. I mustn’t run away. I mustn’t run away.”
(逃げちゃだめだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ)
「must not」で「〜してはいけない」という熟語のあとに、「run away(逃げる)」が続き、「逃げてはいけない」という意味になります。
中学校で習う文法でもあり、とても簡単ですね。
公式では”I mustn’t run away.”と翻訳されていますが、私がこの作品を視聴したところ、ほんの少しニュアンスに違和感を覚えました。
あくまで個人的な意見ですが、碇シンジは心の中のもう一人の自分が弱い自分に「逃げるな」と言い聞かせているようなシーンだったので、ここでは感情がもう少し入った命令形で
“Don’t run away. Don’t run away. Don’t run away.”
の方がしっくりくるように感じました。
皆さんもこの名シーンをみてどちらがしっくりくるか確かめてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は日本のアニメで有名な名言が英語でどのように表現されているか見ていきました。
翻訳されたセリフを1つ取っても、絶対に正しいという正解はありません。
翻訳者がアニメの雰囲気やキャラクターの心情にあった翻訳をするために文法や語彙選びをいかに工夫されているかがよくわかります。
また、お気に入りのアニメの好きなシーンなどがあれば、ぜひ英語訳を調べてみてください。最近では、Netflixなどで、英語と日本語の同時字幕の再生も可能なので、アニメを使った英語学習がより効率的に行える環境がそろってきました。
「このセリフはこの文法を使うのかぁ。」、「この翻訳は作品の雰囲気にぴったりだなぁ」などどんなものでも構わないので、ぜひアニメの名言を使った英語学習で理解を深めてみてください。
英語学習がはかどること間違いなし!
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