就職で英語を活かす!【レベル別で解説】どんな職業があるの?

グローバル化が進み、海外企業との取引や海外支部への出張など、仕事で英語を使う場面は年々増えています。

国内企業でも、社内公用語が英語になっている会社があります。

「仕事で英語を活かしたい!」
「今後のキャリアアップのため、英語を活かせる環境に就職したい!」

この記事を読んでいる方の中には、このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、

  • 就職で英語を活かすためにやっておきたいこと
  • 英語を活かせる職業
  • TOEICのスコア別 企業と業種のまとめ

これらについて解説します。

就職で英語を活かすためにやっておきたいこと

就職活動を始める前には準備が必要です。

就職で英語を活かすには何をしておけばいいのでしょうか?

留学すると有利だと聞きますが、実際はどうなのでしょう。

ここでは就職で英語を活かすためにやっておきたいことを解説します。

留学経験は必要ではない

留学経験者(海外業務経験者)は企業から重宝されます。

これは紛れもない事実です。

少し古いデータになりますが、2018年の文部科学省が実施している留学促進キャンペーン
トビタテ!留学JAPAN の調査結果では、
https://tobitate.mext.go.jp/newscms/img/news/50_1_4awxv2WhCwhi6s6G.pdf

企業採用担当の 63.6% が留学経験者を積極的に採用したいと考えています。

しかし一方で、

留学経験のある大学生はわずか 3% です。

企業側の需要に対して、留学経験者が圧倒的に少ないのが現状です。

留学経験があると就職では有利になりやすいです。

!注意! ただ留学をしただけでは採用されません。

「留学をして語学力が身についた」ということはあまりアピールポイントにはなりません。

その理由は、語学力・仕事上必要なコミュニケーション能力は、これまで経験を積んできた中途採用される方が既に身につけているからです。

採用する側は、語学力に関しては即戦力を求めている場合が多いです。

?何をアピールすればよいのか?

採用者は、留学生活の中での経験談を通じて、あなたの人間的な部分を知りたがっています。

  • なぜ留学しようと思ったのか
  • カルチャーショックはあったのか?どうやってそれを乗り越えたのか?
  • 留学を通して自分が成長したと感じるのはどういうところか

このようなことを伝えられるように準備しておきましょう。

やっておきたいこと

留学は就職のために必ず必要なことではありません。

しかし英語を活かす仕事を目指す以上、自分の英語力を証明するものは必要です。
何か証明できるものはあるのでしょうか?

英語力を証明するのにおすすめなのは、TOEIC Listening & Reading Test です。
●公式ホームページはこちらhttps://www.iibc-global.org/toeic.html

採用試験の基準としてTOEICのスコアを採用している企業がたくさんあります。

履歴書に書くにはスコア 600点以上 を目指しましょう。

この後の「TOEICのスコア別のまとめ」では、スコア別に目指せる職種や企業を一覧表でまとめています。

ぜひ参考にしてください。

どんな職業があるのか

英語を活かすことができるのは、どんな職業でしょうか?

多くの人が想像するのは航空会社や通訳案内士ですね。

ここでは英語を活かせる職業 選りすぐりの10選を TOEIC Listening & Reading Testのスコア別で紹介します。

「こういう場面でも英語が必要なんだ」と新しい発見につながるかもしれません。

ぜひ参考にしてください。

スコア800点以上

  • 公認会計士(国際部門)

公認会計士とは、企業の監査と会計を専門分野とする国家資格が必要な職です。国際部門に就職すると、国内だけでなく海外でも通用するような見積書や決算書、税務申告書を作成することになります。ネイティブ並みの英語力だけでなく、計算力や几帳面さを求められる職業です。

  • 英会話スクール講師(社会人対象)

英会話講師と聞くと教えることが仕事と思われがちですが、実際はそうでもありません。実際は授業中の時間より、授業のための準備の方が時間がかかります。社会人対象ということで、求められる授業の内容は、ビジネスで使える英会話になります。先生という立場上、日々自身の英語力の向上を意識する必要があります。

  • 国際法務

海外進出をしている(もしくはこれから海外進出を考えている)企業を法的に支えるのが国際法務の仕事です。 子会社や貿易相手、現地支店とやりとりしながら、契約交渉・契約書作成、紛争・訴訟の対応を行います。国際法務の場合は、進出先の国の法律や商慣習を理解する必要があるため、専門的な英語に対応する能力が求められます。

スコア700点以上

  • ファンドマネージャー(資産運用 / 管理)

資産運用や資産管理を仕事にするときは、ビジネスレベルの英語力が必要になります。資産運用には様々な種類があり、その中には海外株(米国株など)や外貨預金など、英語を必要とするものもあります。金融だけでなく、国際政治や国際経済に関する知識も身につけておきたい職業です。

  • バイヤー

既存のブランド品の買い付けを行ったり、現地で市場調査を行い、新規ブランドを開拓する職業です。仕入れる商品は、服飾・家具・食品など幅広い分野に跨っており、売れそうな商品とトレンドを分析する力が必要になります。海外での市場調査や買い付けのときは英語は必須です。

  • 日本語教師

日本国内で教えるときはそこまで必要ではありませんが、海外で教えるときは必要です。その理由は、現地の人や他の講師とスムーズにコミュニケーションを取るためです。授業のためというよりは、授業外の仕事のやり取りのために、ビジネスレベルの英語力を身につけておきたい職業です。

スコア600点以上

  • 秘書

秘書の主な業務であるスケジュール管理、来客対応、会議の準備だけでなく、会議の通訳やメール・文書の翻訳など、英語に特化した業務をこなすことになります。また、外国人上司のもとで秘書をする場合は、仕事上の業務以外に、役所の手続きや病院の手配といった日常的なこともサポートすることがあります。

  • 貿易事務

貿易事務とは、英語力と専門知識を活かして輸出・輸入の現場を支える職業です。仕事内容は、貿易書類の作成と確認、出荷・輸送などの手配、出納管理といった貿易関係の事務全般になります。海外とのやり取りの中で、実践的な英語力と貿易や法律などの専門的な知識が身につきます。キャリアプランを立てやすいのがこの職業の特徴です。

  • 海外調査員

企業が商品を開発・販売する前に海外の市場調査を行うのが海外調査員の仕事です。 企業が商品開発を行うとき、調査員は新商品に関わるデータを収集・分析します。マーケティングに関する専門的な知識とデータの収集・分析ができるだけの英語力が必要な職業です。


  • 英語保育園(保育士)

英語教育のニーズに応えて、未就学児の英語教育に力を入れる保育施設が増えています。よく見かけるのは、外国人や帰国子女を対象としたインターナショナルスクールと、日本人を対象としたプリスクールです。園児へのレッスンや保護者の対応など、仕事を通して英語力が身につくため、今後の職業の選択肢が増えることも特徴の一つです。

もっと詳しく知りたい方は、こちらのサイトがおすすめです。
https://www.kandagaigo.ac.jp/kifl/contents/jobs-that-utilize-english


TOEICのスコア別のまとめ

ここまで記事を読んできて、「この職業・企業にはどのくらいの英語力が必要なんだろう?」と気になる方もいるかもしれません。

ここでは就職でよく使われる TOEIC Listening & Reading Test をもとに、スコア別のレベル・職業・企業の採用基準を一覧表で紹介します。

先ほどの「どのような職業があるのか」では紹介しなかった職業も、表の中には含まれています。

!企業の採用基準は年度によって変わることがあります。応募前に改めて募集要項を確認してください!

TOEICのスコアレベル職種企業
900~990ネイティブ通訳案内士・翻訳家(本・映画)
800~895専門中学高校の英語教員
企業の通訳 / 翻訳業務
・大阪ガス株式会社
(国際会計)
・オーストラリア大使館
(商務官)
700~795ビジネス外資系企業・商社
海外留学サポート
物流・企画・海外事業部
・マツダ株式会社
(SE)
・武田薬品工業株式会社
600~695生活圏英語教材の企画編集・貿易事務
人事・総務・経理・営業
・タケモトピアノ株式会社
(海外営業)
・ 第一実業株式会社
500~595日常会話入国審査官・旅行関連
ホテルスタッフ
・パナソニック株式会社
(ソフトウェア設計)
・川崎重工株式会社
(プラント関係)


最後に

いかがだったでしょうか。

今回は始めに、「就職前にやっておきたいこと」で

留学経験は必ず必要ではないこと・TOEICは600点以上を目標スコアにすること

を解説しました。

次に英語を活かせる職業、最後にTOEICのスコア別の一覧表を紹介しました。

この記事が皆さんの就職活動に役立てたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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