グローバル化が進み、多くの企業で英語のスキルが求められるようになってきました。
それに伴って、英語の資格を取って、英語スキルを武器に転職活動をしようと考える人も少なくないでしょう。
とはいえ、英語の資格はたくさんあり、どんな資格を取れば転職に有利なのか困ってしまう人もいるかもしれません。
ここでは、転職に有利な英語の資格について説明します。
英語の資格とは
英語の資格には、大きく分けて二種類あります。
一つが「英語の能力を証明するための資格」で、もう一つが「英語の能力+仕事の能力を証明するための資格」です。
転職したい業種や企業によって、単に英語ができるだけで良い場合もあれば、英語を使って仕事ができることまで求められる場合もあります。
自分の希望の転職先に合った資格を取るようにしましょう。
英語資格を取得するメリット
転職では、実践力がある人の方が有利です。
そのため、「英語ができます」とアピールするより、「英語の資格を持っています」とアピールする方が有利に働く傾向があります。
まずは、英語の資格を取得するメリットについて説明していきましょう。
英語力の証明になる
単純に、「英語ができる」という英語力の証明になります。
留学していたとか家庭の都合で海外に住んでいた人は、「英語が得意」なのかもしれません。
ですが、実際の英語力の証明にはなりません。
というのも、英語が得意の「得意」がどの程度なのかが人によって異なるからです。
日常会話レベルなら話せるとかビジネス英語までできるのか、その辺の判断ができません。
ですが、英語の資格を持っていれば、その人の英語力をある程度客観的に判断できます。
採用する側としても、判断がしやすいのです。
グローバルに活躍する機会がある
ある程度の英語の実力を必要とする企業が増えたことにより、英語が得意で高い英語力をアピールする人も増えてきました。
企業で使われる英語はビジネス英語です。
ビジネス英語は、日常会話の英語とは異なります。
そのため、ビジネス系の英語の資格を持っていれば、「ビジネスの場面でも英語が使える」証明になります。
これは大きなアピールポイントになります。
日常会話ができるだけでなく、ビジネス英語ができる方が、ビジネスの現場で使える英語が使える英語力があると言えます。
そのため、転職した後も、グローバルに活躍するポジションに就く可能性が高くなります。
グローバルに活躍したいのであれば、英語の資格を取ることから始めましょう。
努力をアピールできる
高い英語力を身に付けるには、長時間の学習や努力が必要です。
海外生活をすることで英語力を身に付けた人も、それなりに苦労があったと思います。
ですが、日本で自分の努力で英語力を身に付ける方が大変だと考える人が多いです。
採用する側も、その「努力」を高く評価してくれます。
高い英語力についてアピールするだけでなく、努力して勉強することができる人間だとアピールすることもできるのです。
4大英語資格
英語系の資格の中でも有名なのが、下記の4つの資格です。
実用英語技能検定
TOEIC(トーイック)
TOEFL(トーフル)
IELTS(アイエルツ)
それぞれ、特徴や難易度が異なりますので順番に説明しましょう。
実用英語技能検定
「実用英語技能検定」は、「英検」という略語で知られている資格です。
学生時代に受験した経験のある人も多いかと思います。
この中で唯一の日本発祥の英語の資格で、公益財団法人「日本英語検定協会」が運営しています。
「実用英語技能検定」は、単に英語力だけでなく、英語のコミュニケーション能力なども重視されています。
英検の取得級によって、入試で有利な扱いを行う大学も多いです。
転職に関していえば、履歴書に書くとしたら2級以上にしましょう。
ちなみに、2級のレベルは、高校卒業程度です。
他の人より有利になりたいのであれば、1級や準1級まで頑張ってみましょう。
TOEIC
「TOEIC」は、「TOEIC Listening&Reading Test」のことです。
日本人向けの英語のスキルを示す資格の中でも、王道中の王道といえる資格です。
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が運営している検定です。
日常会話よりもビジネス会話中心とした試験です。
ビジネス英語に特化した資格試験なので、ビジネススキルの一つとして重要視している企業が多いです。
「TOEIC800点」とか「TOEIC760点」というように、受験者のスキルを10~999点のスコアで示します。
転職に関して言えば、履歴書に書くのであれば、最低でも650点以上は欲しいです。
650点はだいたい平均点です。
ただし、外資系企業への転職を考えている場合には、730点以上はあった方が良いでしょう。
TOEFL
アメリカの教育測定機関が発祥の資格で、国際標準の英語能力テストです。
本来は、海外の大学などへ留学を考えている人向けの資格ですが、ビジネスマンにもオススメの資格です。
留学するわけではないので「TOEFL」はいらないのではと思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
海外ではTOEICよりも「TOEFL」の方が認知度が高いからです。
留学からステップアップして転職を考える人はもちろん、外資系企業への転職を考えるのであれば、有利になります。
IELTS
「IELTS」は、上の3つの資格と比べてマイナーな資格で、日本では知っている人も少ないかもしれません。
日本英語検定協会が主催する、イギリス発祥の英語の資格になります。
海外への留学や移住に特化した英語の資格で、「海外で暮らすには困らない英語力がある」という証明になります。
イギリスやオーストラリアなどへの海外移住申請にも役立つので、海外企業に転職を考えている人や、外国に移住しての就職を考えている人にオススメです。
ビジネス英語に特化した資格
転職の際に英語の能力があることをアピールしたいのであれば、「ビジネス英語のスキル」をアピールするのがオススメです。
そうなると、ビジネス英語に特化した英語の資格を取得する方が良いでしょう。
しかしながら、採用する方が知らないような資格では意味がありません。
ある程度認知度があって評価されている資格である必要があります。
ここでは、英語を武器に転職活動を考えている人にオススメの英語資格を紹介します。
日商ビジネス英語検定
ビジネス英語の検定で一番知られているのが、「日商ビジネス英語検定」です。
英語によるビジネス文書の読解力や作成能力、実務的な理解力などが求められる試験です。
1級になると、海外取引の実務経験があるのと同様のレベルです。
パソコンで受験できる試験で、級によっては即日で結果が出ます。
受験の環境条件が整えば、自宅受験も可能です。直ぐにでも履歴書に書きたい転職者にはありがたいですよね。
国際連合公用語英語検定
「国際連合公用語英語検定(国連英検)」は、外務省が後援している資格です。
世界経済や人権などよりグローバルに英語を使いこなす能力が求められる試験です。
そのため、高い英語の知識よりも世界中と円滑な関係を築けるコミュニケーション能力を判断する試験です。
国際社会で通用するための試験なので、世界情勢など時事問題もあります。
一般企業への転職を考えている人よりは、国際公務員や国際社会で仕事をしたい人向けの資格です。
CASEC(キャサック)
すぐにでも英語のスキルを証明したいと思っている人にオススメなのが、「CASEC」です。
オンラインで受験できるので、自宅でいつでも受験できます。
「CASEC」は、「TOEIC」などと同じスコア制です。
履歴書に書くのであれば、650点以上が目安になります。
他の資格と比べて認知度が低いですが、採用基準にしている企業もあるのでチェックしておきましょう。
まとめ
ここでは、転職するのに有利になりそうな資格について紹介しました。
・4大英語系資格
- 実用英語技能検定
- TOEIC(トーイック)
- TOEFL(トーフル)
- IELTS(アイエルツ)
・ビジネス英語に特化した資格
- 日商ビジネス英語検定
- 国際連合公用語英語検定
- CASEC
資格は転職に有利になります。
資格を上手に使って、希望の仕事に就けるようにお祈りしています。
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